お札にはどうして人物が描かれているのだろう?
現在、一万円札は福沢諭吉、五千円札は樋口一葉、千円札は野口英世とそれぞれ別の人物が描かれています。
何年かごとに人物が変わっていますが、この人物たちはなぜ描かれるようになったのでしょうか?今回はお札になった人物たちについてお話します。
もともと、お札に人物が描かれるようになったことにはいくつかの理由があります。1つ目は偽造防止。曲線を使ってこまかく描かれた人物は再現することが難しく、偽造しにくいといわれています。2つ目はわかりやすく区別するためです。
普段、みなさんがお札を受け取って確認するときに、数字ではなく人物の画をみて判断することはありませんか?
人間を描くことで、わかりやすく区別できるのです。3つ目は親しみをもってもらうためです。お札に知っている顔が描かれていると安心感や身近さを感じませんか。
さて、今では当たり前のようにお札には人物が描かれますが、昔はちがいました。本格的に日本ではじめて人物が描かれたお札が発行されたのは1881年のことです。まだお札に人物が描かれるようになってから130年ほどしかたっていないのです。
最初の人物は神功皇后でした。神功皇后とは神の子を産む聖母として代表的な存在であり、神功皇后のお札の原版を作ったのはイタリア人技術者だったため、西洋風の美人に描かれていた。
いままでお札になった人物の中で最も長い期間お札になっていたのは誰なのでしょうか。実は、今も一万円札の顔となっている福沢諭吉なのです。
福沢諭吉は1984年に一万円札に描かれてから、いままでずっと変わっていません。小泉政権のときに五千円札と千円札の人物は変わっていますが、一万円札だけは変わっていません。変わらなかった理由については諸説ありますが、小泉首相が慶應大学だったからではないかともいわれています。
お金に人物が描かれるようになったのには、こんな理由があったのですね。みなさんもぜひ、お金の歴史について調べてみてはいかがでしょうか。